心理学を学び始めた頃
いけ夫（池尾昌紀）が
先輩にこう言われたと
私に、言ったことがありました。


次に参加する
心理学のセミナーでは


薄いティッシュペーパーが
一枚一枚はがれるようだと。




ティッシュペーパー？！




心の中には
いろんな層があって


上のほうにある表面意識と
下のほうにある潜在意識や無意識。


これは、ざっくりとした
分け方ですが、
それぞれの中にも
感情の層があると言われています。


例えば、
すっごく腹が立って
ぷんぷん怒ってたけど


友だちに話を聞いてもらってるうちに
今度は、悲しくなってきて
泣いちゃった。


でも、友だちが
美味しいアイスクリームがあるから
一緒に食べよう！って
言ってくれたから



ニッコーーッ！！ 



ご機嫌になっちゃった。
アイスおいしーい。 



アイス食べたら、
買い物行っちゃう？


夏のワンピ、買っちゃう？


これは、女子あるある
かもしれませんが、
怒りの層を通っていって
ちゃんとぷりぷり怒って
はがれていき


次に悲しみの層に
辿り着いて
泣いてるうちに
悲しみの層もはがれて


アイスの魅力と
お友だちの優しさが
彼女のご機嫌を
すっかり良くしたみたいですね。


気持ちが変化していく時
こういったプロセスを
通っているわけです。


時に、癒しが起こる時などは
ごっそりとひとつの層が
はがれるようなこともありますが


いけ夫が言っていたのは
慌てずゆっくりと
薄いティッシュペーパーを
一枚一枚はがしていくように
してみなさいということだったんですね。


私は、この表現や
プロセスの向き合い方が
とても好きです。


私たちは、忙しいから
ちゃっちゃっと済ませたいものです、なんでも。


でも、焦らず、慌てず、
じっくりと丁寧に
心に向き合うことは
とっても大切なことです。


心の勉強をしていく時
時々思い出していただくと
いいかなって思います。


心のミルフィーユのこと。


そして、私は思い出すんです。


今は天国から、池尾家のこと
面白そうに見てくださってるであろう
先輩のことも。



池尾千里



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