女同士の「母と娘」。
母から産まれ、
くっついていた私たちは、
だんだんと離れていくプロセスを
経験していきます。

そんな、母と娘の関係についての
シリーズ、一旦、最終話です。

母と娘のストーリー(1)はこちら>>>
母と娘のストーリー(2)はこちら>>>
母と娘のストーリー(3)はこちら>>> 
母と娘のストーリー(4)はこちら>>>


***


かく言う私は、一人暮らし、

しないまま嫁いでしまいましたが、

24歳で、1年間留学した時、

親元を離れる経験をしました。


母を、家族を、友人を、

そして、日本という国を、

初めて、遠い国から、

客観的に見ました。


近すぎて、見えなかった、

いろんなものが見えました。


心配したり、

応援したりしてくれていること。


私を大切に思ってくれていること。

今までも、いつもそうだったこと。


離れているから、

素直にもなれました。


手紙には、お互いに、

優しい言葉が綴られていました。


私と母の、初めて取った「適正な距離」は、

ずいぶん遠いものでしたが、

一旦、そこまで離れないと

いけなかったということだったようです。


1年後、実家に戻りました。

一度、思い切り離れて、

再び同じ場所に戻ると、

ストレッチが効いているのか、

同じだけど、同じでないような、

新鮮な気持ちが、やること、見るもの、

あちこちでしたように思います。


やがて、結婚し、実家を離れました。

何年か経って、こどもが生まれ、

母は、私の子どもたちの

おばあちゃんになりました。


母が私にしてくれたこと、

私が、子どもを通して、

追体験しています。


子育ては、

母を理解するには、

絶好の機会でした。


親と子、

パートナーシップ、

友人、

同僚、etc…


人と人との関係というのは、

どんどん変化していくものです。


その中でも、

母と娘のストーリーには、

本当にいろいろな、

変化が付き物のようです。


女同士ということもあるでしょう。


母から産まれるのですから、

元々、くっついた関係から、

離れていくプロセスというのは、

他にはないものかもしれませんね。


離れることでの罪悪感も越えて、

娘が幸せになる道。


娘であるあなたが、いつの時も

母の希望であったことを

どうか忘れないでいてください。



長らくお読みいただきまして、

ありがとうございました。



お役に立てればうれしいです。



池尾千里


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