暑かった夏が終わり、
こんなふうに
涼しくなってくると
毎年思い出すことがあります。

中学の時、毎週月曜日に
校庭で、朝礼がありました。

必ず、校長先生が
お話しをされました。

ちょっといい話し、とか
ご近所から、こんな苦情があった、とか
挨拶をきちんとしなさい、とか。

あんまり、面白いものでは
ありませんでした。
ま、朝礼が楽しいって、
あんまり聞きませんけれど。(笑)

でも、この話しだけは、
何故か、よく覚えていて
この季節に思い出します。


***


校長先生の家の庭には、
瓶(かめ)があったそうです。

その瓶(かめ)には、
いつも水が貼られていて、
夏になると藻が出て濁り、

夏が終わって、
涼しくなってくると、
だんだん水が澄んでくるのだそうです。

先生は、
その様子を見て、
ああ、夏が終わって、
秋がやって来たんだなと、
毎年思う、

そうおっしゃっていました。

私は、見たことのない
校長先生の庭の
水をたたえた瓶(かめ)を
思い描いていました。

深くて黒い緑の底までも
澄んだ水。

それを覗き込んでいる校長先生。

校内暴力なんて言葉が
日常茶飯事だった時代。
毎日、いろんな事件が起こりました。

生徒も、落ち着きませんでしたが、
先生方も、あの頃は、
それは大変だったと思います。

澄んだ瓶(かめ)を
覗き込む時、
校長先生は、一時、
喧騒を忘れていらしたのかな。

その静かに澄んだ
校長先生の心の様子を
私は、忘れることが
出来ないのかもしれません。


日常の中には、
心をざわざわさせることもあれば、
それを、落ち着かせたり、
心が晴れたり、元気になったり、
出来ることもあります。

自分の周りから、
煩わしいことを
全部取り除くのは、
なかなか難しいものです。

楽しいことばかりにするのも
これまた難しい。

でも、心を休ませたり、
喜ばせたりするものを
日常に、うまく入れることは、
大切で、必要なこと。

人生が苦行になっているように
感じてしまう時は、
この部分が抜け落ちているから。

頑張ってて、一生懸命な時は、
気がつかないんですね。

休むことも、忘れちゃう。
疲れて、ヘトヘトなことにも
無感覚になって、
感じなくなるのです。

だから、休めない。

自覚がなくても、
最近、ゆっくりしてない、
休んだ気がしない、
そんな時は、
無理にでも、休んでください。

校長先生のように
瓶(かめ)を覗き込んで、
その水の澄む様子から、
季節を感じる。

そよそよと吹く風を感じる。

金木犀の香りを感じる。

煩わしいことが消えるわけでも、
問題が解決するわけでもない。

でも、心が喜ぶ時。
私たちは、解放され、
自由だったことを思い出せます。

本当は、その場所が
あなたのいる場所だった
ということも。

重心は、そちらに
持っていきましょう。

傾いたバランスを整えて、
また、日常を生きていきましょう。


お役に立てれば嬉しいです。


池尾千里


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田舎では、いちじくは、庭で勝手に育ちます。

 
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