8月31日(日)に開催されました、

名古屋感謝祭2014。

私・池尾千里の講演をお贈りしております。


自立女子の憂うつを越えて

~もうがんばれないあなたが選んでゆく道~


これまでのお話は、こちらです。


もうがんばれないあなた道【第1話】>>>

もうがんばれないあなた道【第2話】>>>
もうがんばれないあなた道【第3話】>>>


***


では、なぜ、私は、そこまでひとりで背負い、

ひとりでやろうとしてしまっていたのでしょうか。

私はいつ、このやり方を身に着けたのでしょうか。


そのルーツは、こども時代にありました。

両親が共働きで、私たち姉妹は、おばあちゃん子でした。

母が出かけるとき、4歳違いの妹は、寂しがってよく泣きました。

私は、泣くとおかあさんが困るなと思い泣きませんでした。


こんな記憶があります。


ある日、母と街へ買い物に出かけ、

帰りの電車のホームで、赤い小さな手提げバックに

お菓子が入っているお土産が売っていました。

可愛くて、ついみつめた私に、母が気付いたのでしょう。


「何かお土産を買う?どれがいいの?」

と、母が私に尋ねました。


すると、私の口から咄嗟に飛び出したのは、

「あのバケツのやつ」

赤い手提げの隣にあった、小さなブリキのバケツに入った

お菓子のお土産でした。


母は、驚いて、

「こっちの手提げじゃないの?」

と何度も、私に聞きました。


でも、なぜかどうしても、

「やっぱり手提げのほう」

と言えないのでした。自分でも、どうしてなのかわからずに、

でも意地のように、バケツと言い張りました。


母は、諦めたように、小さなバケツを買ってくれました。

私も、なんとも言えない悲しい気持ちでバケツを受け取りました。


幼稚園か小学生の低学年の頃の話です。

今も、赤い手提げと、小さなバケツを思い出すことができます。

そして、その時の、やりきれない気持ちも。


幼い私がやろうとしていたのは、

大好きなおかあさんに心配を掛けたくなかった。

ただそれだけだったのです。


おかあさんが出かけるとき、

泣きたくても、泣かなかったのも。

本当に欲しいものを言えなかったのも。

悲しいことを知られたくなかったのも。


母に心配を掛けないように、

ひとりでがまんしていたのです。

それなら私にも出来る、

お姉ちゃんだから出来る、

それが、おかあさんのためになると

幼い私が信じたやり方だったのですね。


その時、私が選んで履いた靴を

私は、ずーっと履いて歩いて来たのです。

大人になってからも、ずっと。

その「生き方」は、こうして覚えたものでした。


そして、どこへ行っても、

誰にも心配をかけないように

ひとりで背負って、がんばってきたのです。

母に、そうしてきたように。


でも、私は、もう幼いこどもではありません。

母を、そんなふうに助けなくても、

母は、幸せに暮らしています。


心配を掛けまいと、ひとりで背負うことが

周りの優しい人たちを遠ざけることになるのも

もう知っています。


もうこのやり方は、卒業していいんだな。

小さな靴で、窮屈に、不器用に、歩くのを止め、

今の私にぴったりの新しい靴に

履き替える時を迎えたのでした。



次回は、「自立」と「現代のパートナーシップ」の

お話しをさせていただきつつ、最終話となります。

もうがんばれないあなた道【最終話】へつづく>>>



池尾千里



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