8月31日(日)に開催されました、

名古屋感謝祭2014。

私・池尾千里の講演をお贈りしております。


自立女子の憂うつを越えて

~もうがんばれないあなたが選んでゆく道~


これまでのお話は、こちらです。


もうがんばれないあなた道【第1話】>>>

もうがんばれないあなた道【第2話】>>>


***
 


そこには、こんなことが書いてありました。

「いつも、遅くまでお疲れさまです。

 先に帰ってばかりでごめんなさい。

 池尾さんばかりにやらせてしまって申し訳ないです。

 私に手伝えることがあったら、いつでも言ってくださいね。

 赤ちゃんがいるんですから、身体には、どうか気をつけてください。」


私は、昼間の勤務の女性たちの中で、一番古株でした。

上司から、任される仕事も、まずは私のところへ

やってきました。今思えば、私がやらなくても、

みんなでやればよかった仕事だったように思います。


でも、私がやってしまっていました。

超多忙なみんなに、これ以上、負担を掛けるのは、

申し訳ないような気がしていたからです。

早く帰して、私がやればいい、それが一番いい方法だと

信じて疑うこともありませんでした。


ところが、この手紙には、私がひとりで背負うことで、

私は、平気でなんとも思っていないのに、

彼女は、ごめんなさいって感じていることを知って、

申し訳なく思いました。

彼女の優しさが嬉しいというより、

心配掛けてしまったことで、情けないような気がしました。


時間内に仕事が終わらないことも、

後輩に心配を掛けたことも、

どれもいたらない私を、再確認するような気分でした。


その手紙をもらってからも、私は、彼女に何かを

お願いした記憶があまりありません。

さらに、ひとりでがんばることで、

心配を掛けないようにする、そんなやり方しか、

そのときの私は、知りませんでした。

それから、数ヶ月後、私は、出産のため、退職しました。


あんなに職場のために、一心不乱にがんばっていたくせに

辞めるときはあっさりしたものだなと、

今、思うと不思議な感じもします。

でも、もう仕切り直したかったのかもしれませんね。

こんな私の不器用なやり方に。


今思うと、出産があって、退職したからよかったものの、

あれから、ずっとあの状態が続いていたら、

私はいったいどうなっていたんだろう。

もし無理をして、流産でもしてしまっていたら、

どれだけ、みんなが大変な思いをしただろう。

手紙をくれた彼女はいったいどう思ったことだろう。


きっと、ひとりで勝手に背負った責任に押しつぶされ、

自分のいたらなさに、もっと苦しむことになったに

ちがいありません。

そして、がんばることしか出口を見出せなくて、

やがて、行き詰まっていったことでしょう。


誰の助けも借りず、ひとりでがんばる、

誰かのために、犠牲的にがんばるやり方は、

どんどん人を孤立させていきます。


彼女が差し伸べた手を、私が無意識に振り払ったように

人を遠ざけ、彼女が投げかけた優しさにも

心は反応せず、すっかり閉ざされて、

自分が辛いと感じることもできずに、

自分の感情からも、どんどん遠ざかってしまうのです。


そして、果たす責任は、終わることがなく、

がんばり続けることも、終わりが見えません。


果たした責任は、次々と記憶から消えて、

果たせなかった責任ばかりを悔やみ、

がんばりが足りなかった自分を責める。

そんなループの中から、出ることができないのです。


心理学を学んで、初めて、

私は、ひとりでよくがんばってきたなと思いました。

そして、そんな「自立」を止めていくことがテーマになりました。


やりたくないことはしなくていい。

疲れたら無理しなくていい。

誰かにやってもらえばいい。

弱音や愚痴は、言えばいい。

好きなことだけすればいい。


たくさんの許可が必要でした。

でも、なんでもひとりでやろうとしていた私には、

風穴が開いたように、楽になっていきました。


退職した当時、私がいなくては、

回らないと思っていたホテルは、

潰れてしまうのではないかと、どこか本気で思っていましたが、

まったく問題なく、今もお客さまをお迎えしているようです。

あたりまえですよね。


私が、ひとりで背負おうとしていたものは、

そもそも、ひとりでなど背負い切れるものではなく、

私が、ひとりで背負い切れなくて、

さらに、がんばろうとしているのを、

助けさせてもらうことも出来ず、

傍から、そっと見守っていた人たちがいたことを

今更ながら、思い知ることになりました。


穴があったら入りたいような気持ちと

感謝の気持ちでいっぱいになります。


皆さんも、こんなやり方で、

疲れていらっしゃる方はいませんでしょうか。



次回は、どうしてこんなやり方に?

そのルーツについてのお話です。

もうがんばれないあなた道【第4話】へつづく>>>



池尾千里




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9月ご予約受付中です★9月の面談DAYは、27日(土)です。

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