今から、5年くらい前に、

町内の役員が回って来た。


息子がまだ赤ちゃんだったので、

月イチの会合には、

毎回連れて行かねばならなかった。


うるさくしたら悪いなとか、

なんの役にも立たないよなとか、

申し訳なく思っていた。


でも、いざ参加してみると、

子育てが一段落どころか

孫が成人しそうなご婦人がほとんど。


息子が泣こうが

這い回ろうが、

おやつをわしづかみしようが、

私があたふたしようが、

なんの波風も立たない

グラウンディングぶり。※地に足がついた様子


赤ちゃん?

泣くもんでしょ。

這い回るもんでしょ。

おやつわしづかみするでしょ。

ママあたふたするでしょ。


大丈夫、大丈夫。

可愛い、可愛い。

温かいというような

なまちょろいもんでなく

たくましい菩薩さまの集団みたいな感じ。


イベントがあると

出かけていかなくてはいけないものも

やらんでいい、やらんでいい

次々と代わりに引き受けてくださった。


1年の任期が終わってみれば、

毎月、会長さんの楽しくて

元気いっぱいのお話しを聞き、

おやつをいただき、

会合のために、見事に生けてあるお花を鑑賞し、

大きくなったねと息子をあやしてもらい、

なんの役にも立たなかったけれど

私には、かなり癒しの時間だった。


「ぴんぴんころり」


ずーっと元気でぴんぴんしていて、

病気で苦しんだりせず、ころっと逝く。

そのためにも、心も身体も

元気でいなくっちゃね!


という、ものすごいスローガン、

いや、スローガンじゃないと思うけれど、

よくみなさんが、そうおっしゃっていた。


同年代の母に聞いたら、

「ぴんぴんころり」が目標だと言っていた。

自分のためもあるだろうが、

家族を想ってのことだろう。


それに、よくこんなことも

会長さんはおっしゃっていた。


おうちにいらっしゃるおばあちゃんにも

是非、来てもらってください。

先輩の持っている素晴らしい知恵を、

私たちに教えて欲しいんです。


おばあちゃんというのは、

おそらく80歳以上の方だと思う。

あんまり外に出なくなる層かもしれない。

隠居してないで、教えにいらして、

と呼びかけていた。


子を産み、育て、

地域のために貢献し、

さらに学び、
自分と家族のために 

ぴんぴんころり。


なんとかっこいいんだろう。


一回しかない人生なのに

足踏みが多い気がして、

まったく往生際が悪いと

つい思うことの多いこの頃。


ふと、思い出したたくましい菩薩さまたち。


そんな愚痴呟いてたら、

若いっていいわね、

って、きっと笑われるに違いない。



池尾千里



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