<第3話>


そして、2つめは、留学中の思い出話を、最近になって、あれこれ主人と喋っていた時のことです。

留学中に主人(彼)が何度か英国へ遊びに来たのですが、彼が帰る前日になると、必ず、私は、夜中にうなされて目が覚めるのです。そして、自分がすごく泣いていることに、自分がびっくりするということが毎回あったのです。

その話をすると、主人は、ものすごく驚きました。

「ええっ?!あれって、俺が帰っちゃうから、寂しくて泣いてたんじゃないのぉ??寝ぼけてたの??」と。

今度は、私も驚く番でした。

確かに、彼が帰国してしまうことを、寂しいと感じていたことは間違いありません。でも、私はそれを、表現することができませんでした。彼が英国へ来て、何日が滞在している間、国内を旅行したり、友人と会ったり、すごく楽しくて密な時間を過ごすわけですから、お別れする時は、とっても寂しいわけです。でも、その頃の私には、それを飲み込んでしまう癖がありました。「またすぐ、会えるよね。」と次の約束で、帳消しにするのが、いつものやり方でした。


ですから、私の中の、行き場のない大きな「寂しい」が、自分のコントロールできないところから、吐き出されてしまったということだったようです。この2つのエピソードからも、わかるように、この頃、どれだけ私が、頑に「寂しいと言えない」人だったか、しかも、そのことに、全く気づいていない人だったことを、21年経って思い知ることになったのです。


そして今、やっと感じることができた私の中の、21年前の「寂しさ」。でも、どうしてこんなに、頑だったのでしょうか。そこまで我慢しないといけなかったのでしょうか。

どうやら私は、それを感じないようにすることで、ずっと私は、私を守ってきたようなのです。


私は、こう思っていたのです。

もし、あの日空港で、みんなの前で「寂しい」って泣いたりしたら、私は、きっと巨大な「寂しい」に押しつぶされて、立ち上がれなくなって、心がバラバラになって、英国へ一人で行くことなんかできなかったかもしれない、みんなにもっと心配をかけて、もっと迷惑をかけることになる。それは、耐えられない事態だ。そう思っていました。だから、笑顔や勢いや、「またすぐ会えるよ」っていう次の約束で、隠すしかなかったというのが、私の事情でした。それは、どうにも譲れない、大事な私の事情でした。


第4話へつづく>>>




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場所:名駅・愛知県産業労働センター・ウインクあいち1110号室

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昼/その1 ~価値を見つけ、感じ、自己イメージを良くする時間~

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ゲスト:浅野寿和池尾千里小倉 健太郎


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