<第2話>
そして、素通りできない出来事の1つめのお話しに戻りますね。
それは、日本を出国する日のことです。私は、「放浪記」を書いている時、あの日、空港に見送りに来てくれたのは、「母と妹だった」と思い込んでいて、そうやって実際ブログにも書いたのですが、ブログをアップしてから、主人が、
「俺も、見送り行ったけど。」
と言うではありませんか。ええっ?!そうだったっけ?うーんうーんと思い出すと、そういえばそうだったかも。見送りの後、お昼ご飯を、母と妹と食べたって、当時、まだ結婚していなかった主人が言っていたことを思い出しました。でも、どうやっても思い出せないのです。彼がどんな顔で、私を見送ったのか。だってそこにいたことも覚えてないのですから。
でも、母の心配そうな顔は、よく覚えています。それを見ないようにしてたことも。見ないようにしてたのに、飛行機に乗り込むための、チューブみたいな通路を歩いているとき、ふと小さな窓から、建物の方を見たら、母の顔が見えてしまい、私の胸が、ずきんと痛んだことも、慌てて笑顔で手を振ったことも、よく覚えています。すごく心配してくれてたのに、振り切って飛び出しちゃったな、悪かったなと感じていました。
彼に関して言えば、彼はいないこととして存在を消すしか、この「日本へ、一人置いていってしまう」という申し訳なさに、顔向け出来ず、私自身が耐えることができなかったのだと思います。
そして、家族や彼に対して、あまりにも申し訳ないので、ちゃんと「別れを惜しむ」ということができませんでした。申し訳ないとか、私が悪いんだという気持ちで覆い隠された、大きな「寂しい」が、行き場なく、また心の奥へ押込められたのです。そして、一刻も速くその場を離れたくて、自分を奮い立たせるように「イヤッホーイ」と、笑顔で飛び出した日本。
その結果、どうなったかというと、偶然、席が隣同士になった、同世代の英国行きの2人と意気投合し、ハイテンションな13時間のフライトを終え、夜のロンドンに到着し、クラシカルなホテルの一室で、一人荷物を下ろしたとたん、私はこう思いました。
「なんで、こんな遠いところへ来ちゃったんだろう」
そして、寂しくて哀しくて、おいおいと泣く羽目になったのでした。
そんな出国の日のエピソードが1つめの出来事だったのでした。
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