前回の、デートのすすめ<パートナー編>に

引き続き、今回は、<キッズ編>です。


実は、これは、お子さんをお持ちのパパさんから、

お伺いしたお話しがもとになっています。


そのお話しをお伺いしたのは、

娘が、まだ1歳くらいで、

下の子が生まれる前でした。


そのパパさんには、3人の息子さんが

いらっしゃいました。

パパさんと奥さまは、再婚同士で、

一番上の息子さんは、

奥さまの、前のご主人との間の

お子さんだったそうです。


仕事も忙しく、一番上の息子さんも

思春期に入り、あまり会話もないような

日々が続いていた、そんなある日。


パパさんは、一番上の息子さんに

こう言ったそうです。


「一日、君のやりたいことをやりに行こう。」


「何がしたいの?」とパパさんが聞くと、

息子さんは、小さな声で、

有名なミュージシャンのコンサートに行きたいと

言ったのだそうです。


チケットは、プレミアムが付いて、

とんでもない値段になっていました。


それでも、パパさんは、

チケットを2枚取り、

息子さんとコンサートに出かけました。


コンサートの後、

息子さんは、パパさんに

「本当に行きたいコンサートだった。行けるとは思わなかった。」

と、嬉しそうに話したそうです。


そして、そのパパさんは、

他の二人の息子さんとも、

それぞれに、やりたいことを聞き、

丸一日つきあうということをされたそうです。


素敵なお話しですよね。



そして、月日は流れ、

私は、下の息子を出産しました。

上の娘は、3歳になっていました。


女の子は、3歳ともなれば、

言うことも、一人前です。

一人でできることも、ぐんと増え、

生まれたばかりの息子に手がかかる時期

娘が、自分で着替えることができたり、

ご飯を食べることができることを

ありがたいなと思っていました。


しかし、娘は、まだ3歳。

抱っこもして欲しいし、

甘えたいし、

お話しをずっと聞いて欲しいわけです。


でも、赤ちゃんのほうに

どうしても手がかかる私は、

なかなか娘の思う通りにしてあげられませんでした。

いつもつい、お姉ちゃんである娘に

がまんをさせてしまうことになりました。


すると、娘はとてもわがままになってきました。

今、思えば、赤ちゃん返りというものだったのですが、

私も、ちゃんと相手をしてやれなくて、

申し訳ないなという気持ちがあり、

いつもならできることを、

「できない~」と言ってみたり、

「どうしても、ママじゃないとダメ~」と

いつまでも駄々をこねる娘を前に

どうしたらいいんだろうと

途方に暮れていました。



ふと、あのパパさんのお話しを思い出しました。


「そうだ! 娘とデートしよう。」


さすがに、丸一日、授乳中の息子と

離れてしまう訳にはいかなかったので、

ほんの数時間でしたが、

息子を主人に預けて、


「アイスクリームを食べに行こう」と

娘を、近くのショッピングセンターに

連れ出しました。


いつもなら、赤ちゃんも

一緒に出かけるのに、

娘だけを連れて出たので、

娘は、不思議そうな顔をしていました。


私も、息子を抱いていない自分が、

妙に変な感じだったのと

こうして、娘だけと手をつないで、

娘のペースに合わせて歩くことが、

すごく久しぶりな気がして、

ごめんねっていう気持ちが湧いてきました。


「アイスクリーム食べよう」と

言っても、これまた、ママは珍しいこと言う

といった表情だったのを覚えています。


すごく喜ぶと思ったのに、

少々、拍子抜け(笑)


でも、一緒にアイスクリームを食べ、

娘の話を、ゆっくり聞いてあげ、

ショッピングセンターの中を

ブラブラして、帰る頃。


久しぶりに、ママを独り占めできた娘は、

表情がとっても柔らかくなっていました。


ああ、デートしてよかったなと思った時、

娘のためのデートのつもりだったけど、

私のためのデートでもあったのだなと感じました。


時期的に、生まれたばかりの息子の世話が

大変だったこともあるかもしれませんが、

それ以上に、母親として、娘にしてやれないこと、

出来てないことに押しつぶされていたようでした。


それが、デートによって、

ああ、今日は、娘にいろいろしてあげられたな!

と思えたことで、どれだけ楽になったか。

娘の表情を見て、どれだけ嬉しかったか。


娘が7歳、息子が4歳になった今でも、

娘と二人きり。

息子と二人きり。

それを、デートと呼べるか、

わかんないようなお出かけでも、

ママを独り占めできる時間を、

時々作るようにしています。


なかなか、二人揃っている時には難しいもの。

でも、一人ずつ連れ出して、

そういう時間を過ごすのが

一番いいような気がしています。


こども達のため。

私のため。

家族がハッピーなら、

もれなくハッピーな主人のためにも。


育児中のママさん(パパさんも)たちへ、

是非、おすすめしたいデートです。



お役に立てれば、うれしいです。



池尾千里



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