こんにちは、
ぽかぽかお日さまが暖かい日が
あると嬉しくなりますね。

今日は、絵本のお話です。

「ねむりオニ」

おはなしひかりのくに(作・富安陽子絵・YUJI)


夢の中に入り込んで、いたずらをする「ねむりオニ」のお話し。

夢を見ている本人を驚かせたり、困らせたりするのが目的。


ある日、おばあさんの夢の中に入り込んだ「ねむりオニ」。

そこは、白一色。おばあさんは、「ふんっ」と言いながら、

白い部屋で、白い椅子に座って、白い毛糸を編み続けています。


ねむりオニは、ラクダの行列を出したり、

鳥を群れで飛ばしたり、

巨大な植物をニョキニョキ出して、大きな森を作ったりしますが、

おばあさんは、編み物をしながら「ふんっ」と、目もくれません。


ねむりオニが出した、大きな森の木の実が、

パチンと弾けて、星がいくつもまたたき始めました。

おばあさんは、手を休めて、空を見上げました。

その時、一番大きい木の実がパーンと弾けて、

中から、金色に輝く太陽が躍り出ました。


森は、まばゆく輝いて、

優しい木漏れ日が、葉っぱの間から、

おばあさんの上に、降り注ぎました。


「まあ」


おばあさんは、ため息をつきました。

白い椅子から立ち上がり、こう言います。


「ああ、ずっと忘れていた、こんな景色。

ずっと忘れていた、お日様のひかり。

昼も夜も、寝ているときも、起きているときも、

あたしは、ずっと家の中に閉じこもって、

空を見上げるのを忘れていた」


そして、おばあさんを驚かせようとしていた

いたずらねむりオニは、おばあさんから、

思いがけず感謝されてしまうというお話です。



こども達も、私も、この絵本が大好きで、

よく寝る前に、お布団の中で読みます。


うつむいて、むすっとして、「ふんっ」と言いながら、

真っ白な、楽しくも、面白くもなさそうな部屋で、

黙々と編み物ばかりしているおばあさん。


そのおばあさんが、「まあ」とためいきをつき、

太陽を見上げるところや、

ねむりオニを「ありがとう」と抱きしめるところは、

こども達も私も、すっかり絵本に引き込まれてしまいます。



「八方塞がりの時でも、上は開いている」



この絵本を読むと、いつも思い出す言葉です。
どこかで読んだか、聞いた言葉なのですが、 

私たちは、いっぱいいっぱいで、

キャパを越えた状態になると、

視野が狭くなり、余裕がなくなるものです。


いつもなら、なんでもないことに、イライラしたり、

腹が立ったり、心ない言葉を吐いてしまったりします。

そんな自分のことをイヤになり、人との関わりも

煩わしくなって、ほんとは、助けて欲しいのに

つながりを切るようなことをしてしまいます。


私たちは、一人ぼっちだと感じる時が、

一番、八方塞がりです。

つながりがないのですから。


でも、顔を上げさえすれば、目を開けさえすれば、

心配してくれている人や、

応援してくれている人に気が付くはずです。


もし、誰もいないように感じられたとしても、

私たちの頭の上は、すかっと開いていて、

お日さまが、私たちを見ていて、

暖かさや、光が、降り注いでいる。

しかも、いつの時も、たえまなく。 


上から見た、うつむいた私たちのことを、

お日さまは、どんな気持ちで見てるのでしょうね。


それでは、また。
よい週末をお過ごしくださいね。



池尾千里



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